「方針管理担当部長」は、経営中枢にかかわって会社の命運を左右するほどの任務を帯びているといえます。
ふと思いついたのですが、例を”政府”にとりましょうか。
総理大臣は、もちろん社長に相当します。
各担当大臣は、それぞれの部門の部長というわけです。
どの内閣にもいるというわけではありませんが、時々”無任所大臣”という大臣がつくられます。
各省大臣と同じ国務大臣ですが、担当行政省庁をもたず、権限は同等に全般にわたって発言、時として副総理格であったり、首相外遊の折などは総理大臣代理になるといった、あの役どころである。
しかし、わたしは性悪説をとるのではありませんが、実際上、各部門間の綱引きがあって、それはそれで自己主張というプラス志向のあらわれだとは信じますが、なかなか意思の一致をみるのに時間がかかり(難しい、とは申しません)、そこで道草をくったり横道にそれないようにするために、これも同じ表現になりますが”舵取り役”を置いたほうがいいと思うからです。
会社経営は、営利を目的としたものです。
その目的のもとで、一定の計画のもとに特定の組織をもって業を営む社会的・経済的存在です。
そういう意味では、目的のために効率的に組織を運営しなければなりません。
社長というのは、その一点に腐心しています。
そして、効率的な経営がなされていることで、結果的に管理者も第1線従業員も、たとえば、給料や福利厚生が篤くなり、大いに享受するところがふくらむのが理想です。
言葉を換えていえば、それほど「方針管理」が大事だと、わたしは考えています。
企業なりの事情で「方針管理担当部長」を実際に設けられるかどうかわかりませんが、少なくともそういう職能を、会社の中に確立しておいていただきたいものです。
そのキーパーソン(カギを握っている人)が「方針管理担当部長」だと、わたしは位置づけています。
ある会社のU専務と、わたしは文通しています。
というより、その人から、その会社がやった”品質向上運動”について、指導に入ったわたしに逐一リポートが送られてきます。
その会社は従業員規模百人弱の中小企業です。
某大手電機会社の、いわば下請けとしてプラスチック成形品を製造する会社です。
U専務は、かつて繊維大手で経理、監査、総務の仕事をし、とくに原価計算に通じていました。
その後、Dの統計的品質管理に興味をもち、積極的に勉強するとともに、QCの盛んな職場の実例を体験しています。
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